COLUMN
健康コラム

★東洋医学入門~その1~

2024/10/15

今回から、東洋医学について色々な角度でお話していきたいと思います。まず今回は、東洋医学の歴史からのお話です。
現在、日本に於ける漢方、鍼灸などの始まりは中国の医学(中医学)からによるものです。
この中医学は、今から3千年~4千年前に、現存する最古の中医学書「黄帝内経」(こうていだいけい)にまとめられました。日本の時代では、縄文時代にあたります。
「黄帝内経」
とは、人体には気、血、水などの媒体が循環していて、人体の体質や病気の状態は、 陰陽、寒熱、虚実など対立する概念で表現されて、この気血の運行に滞りがなく、陰陽や寒熱虚実 のバランスが保たれていれば健康であり、そのバランスが乱れれば病気を引き起こす。と言った人体の生理、病理についての一般論と、その乱れたバランスを薬物(漢方)や鍼灸、按摩で正す治療論の 大きく二つに分けられています。
「黄帝内経」
は現在の鍼灸などの基礎になる物ですが、このようにまとめられる以前から、色々な形で ありました。
鍼の初期は、石器時代(約1万年前)に始まり、これは鋭い石器で、膿などを破って出すのに用いられま した。
これがのちに骨針、竹針、陶器の破片で作った陶針などになり、現在のような金属の鍼は紀元前3 00年頃に作られ、日本では弥生時代が始まった頃になります。
灸の歴史も鍼と同じく、起源は古く、最初は木の枝などを燃料にし、体の一部を焼いたりあぶったりして 病気の治療をしていましたが、紀元前300年ごろよりヨモギ(もぐさ)がおもな燃料になり現在の形になり ました。
日本にこのような東洋医学が、入ってきたのは古墳時代(400年)ごろで、大和朝廷が日本統一し始め た頃でした。
この頃日本は、朝鮮半島と交渉を持ち朝鮮半島経由で、中医学を学びました。この医学は、韓医 方と言われ呪術的一辺倒の日本の医術に夜明けをもたらしたとされています。
この様に、中国の医学は、日本が稲作や金属器の使用を始めるころにまとめられ、様々な道具や、薬草を用 いて病気を治してきました、また4000年前の治療の原則が変わらないのは、改めて先人の偉大さに驚かさ れます。

中国4000年の歴史、まだまだ奥深いです。

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